カラドギルグに在籍してそれほど長くはないですが、ジュノは知名度があります。それは姉のウーリッツァ、そしてルーディスの存在によるものです。
ミステリアスな二人の仲について、ジュノは知る由もありません。ところが、お城のなかを準備で駆けまわっていると、ジュノが知らない頃の二人を知る人物に遭遇します。
だれにも見えない絆は、本当に絶たれてしまったのでしょうか。
その答えはきっとルーディスの心のなかにあります。そして、その心のなかにいるウーリッツァにも――。