とかく、Return to Farlandは一本道のストーリーです。目指すべき方向に迷うほどの余地もほとんどないほどに方向性をガチガチに固めてあります。つまるところストーリー重視のため、自由度はないわけです。
そんなわけでいわゆるストーリー分岐も大袈裟なものはないわけですが、実はまったくないわけではありません。
序盤、プリムパーティが港町バーレイグロッジを訪れることで仲間になるスノーマンのティピカ。実はこのトーン(精霊)は、入手しなくともストーリーは進行します。
それでどうにかなるのかといえば、物語終盤、レイゼリア山脈にて。ここではトーンたちが活躍します。本来ならば、炎が行く手を阻んでいるところで、プリムはティピカを、リスはシルフを召還します。
ですが、ティピカを仲間にしていない場合は、サービス精神旺盛なマーメイドのシーミレが助けてくれるわけです。クラドック王国近海で漂流していたジャレットたちを救出したのもシーミレですし、彼女は本当に縁の下のちからもちですね。
ちなみに、この場合、シンボルキャラがプリムからリスに変化します。サンレグルスからシャートムーンまでの道すがら、リスの先頭にした展開を見ることができるわけです。
さて、これがストーリー分岐と言えるのかどうかは非常に怪しいのですが、こんなふうなちょっとした遊び心は、常にもっていたいと思うわけです。なにかをする際に、自分自身も楽しいと思えるように。