MEET INVADE > ファーランド・サーガ > Return to Farland > リポート

Return to Farland コンセプト

シナリオ・コンセプト

技術力や金銭面での問題をクリアするために、Return to Farlandでは第一に、現在のRPGがもっている売りを武器にすることは避けようと考えました。昨今、RPGはムービーに見られるようなクオリティの高いグラフィックや演出を売りにしているところがあります。
そこで、その流行から逆行することになろうとも、それ以外の方法でユーザに訴えかける方法を考えたわけです。キャラクターが会話をするときに、顔グラフィックが出ないのもそういうところに起因しています。

伝えたいことをテキストで表現する方法で、ユーザの想像力を刺激する――そういうコンセプトでした。そのぶんイベントは長めになってしまいましたが、どれもそのコンセプトに忠実に創られています。ひとつひとつのセリフを話しているときのキャラクターの表情や感情を、想像してもらいたい。そういうふうに思っています。

今回作製にあたって、前述したとおり、多くの時間を費やしました。ですが、従来の構想どおりのものにすると、さらに完成が遅れそうだったこともあり、ひとまず完成に落ち着けるため、シナリオにおいては多くのイベントを割愛しました。
ファーランドに入ってからのイベントは流れそのものを改変したため、当初の構想とはほとんど別物になったといっても過言ではありません。紹介していないエピソードも多く、削ってしまったキャラクターもいます。

メイン・キャラクターに関するいくつかは、任意で発生するイベントとして世界各地に設定してあります。クリアを目指すには必要がないものも多いですが、補完して頂ければよりゲームの世界観を深く見ることができるのではないかと思います。