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Return to Farland コンセプト

ゲーム・コンセプト

MEET INVADEの活動の第一歩は、まず世界設定をつくることでした。ゲームであるということを意識せず、とにかく雑であれ大きな世界設定をつくり、そこに単純な性質をもったキャラクターたちを配置しました。
物語構成は複雑ですが、どのセクションもとても理解しやすい趣旨で描かれているので、筋そのものはとてもわかりやすいのではないかと思います。樹木にたとえれば、幹そのものは太く、枝もとても入り組んでいるのですが、そこに咲いている花はとても小さく見やすい――そういうコンセプトです。

シナリオの坂本がまったくRPGツクールを知らなかったこともあり、諏訪部はその一見無理な注文に表現の幅をあわせる作業に没頭しました。分業にして良いことと悪いことはやはりあるもので、お互いの歩み寄りがとても大変でした。理解というものは、相互の認識を近づけるということです。
製作はもちろん楽しいことではありますが、楽なことでは決してありませんでした。作中でキャラクターたちが幾度も困難を乗り越えるように、MEET INVADEの活動もまたそのように進行していったのです。

処女作ということもあるので、基本的にはこれまで自分たちを培ってくれたものへのオマージュ作品になっています。作品を遊んで頂ければ、それは随所に見られるはずです。ただ、独自の拘泥や作品としての個性はもちろん重要視しなければなりません。労力はそういうところに費やされています。きっとそれも、遊んで頂ければご理解頂けるのではないかと思います。

この作品に携わるにあたり、多くの時間を費やしました。二度とも戻らない旅に出たのはキャラクターたちだけではなく、MEET INVADEもまた同じなのだと思っています。Retuen to Farlandを遊ぶことで、それを感じてもらいたい。そう願います。